れんさ俳句

再会の約束虚し桜散る
「再」にれんさです。

再会の嬉し涙や花杏
｢涙」にれんさです。

花の雨別れ涙の雨となる
「涙」にれんさです

雨虎（あめふらし）の涙で濁る忘れ潮
｢忘」にれんさです。
春の季語に「雨虎・海虎」が有りますが、通常の歳時記には未掲載。
山本健吉編『最新俳句歳時記（春）』（新潮社　昭和４６年１２月第五刷）には、
「海牛（うみうし）」と並んで載っています。
春先、産卵で浅い所に集まって来る。卵は素麺に似て、その名を「海素麺」といいます。
昔から、いじめると雨が降るというのでこの名前が付けられたそうです。
つつくと紫色の液体を出します。

寄居虫の住み替え忙し忘れ潮
「忘」にれんさです。

病室に忘れ残りの春日傘
「傘」にれんさです。

春日傘袖摺坂にすれ違ふ
｢傘」にれんさです。
袖摺坂は神楽坂にある小さな坂。

桜蕊付けて帰りし傘たたむ

桜蘂降る中皇居ジョギングす
「桜」にれんさです。

桜蘂降る新調のヘルメット
「桜」にれんさです。